フラワービジネス最先端

    • 2016年11月20日

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      フラワーマーケット米子[鳥取県米子市]
      “暮らしや心に寄り添うフラワーサービスを目指して”

      きれいに掃除したお部屋に笑顔があり、花が飾ってある・・・それは最強のおもてなし。寂しいとき、辛いとき、そばにお花があれば心が温かくなる・・・そのお手伝いができれば・・・!そんな熱い想いを、株式会社フラワーマーケット米子代表取締役・高根純子さんにお伺いしました。

      (株)フラワーマーケット米子 高根純子さん

      (株)フラワーマーケット米子 代表取締役 高根純子さん

      [Q](株)フラワーマーケット米子の沿革を教えて下さい。

      平成10年5月に「はなごよみ八光店(インショップ)」を創業しました。12月には葬儀花を始め二店舗目の「はなごよみ境港店(インショップ)」をオープン。その後、境港店だけを残してすべて無人店舗にしました(23店舗)。平成23年に法人化しましたが、米子青果という市場の直営だった花屋さんを引き継ぐところからのスタートでしたので、会社名を(株)フラワーマーケット米子と、勝手にいただきました(笑)。昨年4月には、はなごよみを改め「chou chou .fleur 境港店」に改名。10月に「chou chou.fleur 東福原店」をオープンしました。

      chou chou .fleur 東福原店

      chou chou.fleur 東福原店

      [Q]花業界に入ったきっかけはなんですか?

      はなごよみ開業時のエピソードですが、知人から面接に行ってもらえないかと言われ、軽い気持ちで行きました。すると全く何が起こったのかわからない状況で、わずか20日間で店をオープン!、考えたこともない世界でした。きっかけは不思議ですが、やるからには!と思い頑張りました。シングルマザーで子育ての真っ最中で、忙しくて何をしているやら分からない日々でした。女性が社会で働くことはとても難しく、やり続けることはもっと大変!という事が身にしみました。

      出店
      出店2

      店舗の様子

      [Q]女性が働きやすい職場を目指してらっしゃるようですね。

      結婚、出産、子供の病気、子供の休み、行事、ご主人の転勤、介護、などほとんど女性に負担がきます。それがいけないとは思っていません。それもしっかりとした仕事、役割だと思っています。ただ、まだまだ女性が外で働くことを理解してもらうのが難しいのが現実。そこで、女性が働きやすい環境にしていくことを、私どもの会社一社でも!と思い、子育て応援企業としてその環境を作っています。具体的には、一か月ごとのシフト制、子供の行事や家族イベント優先でお休みを入れる、時間差出勤あり、など、その時々に応じて休みが取れることなどです。独身の方へは、自分がいつその立場になるかわからないので協力しましょうと、すべてのスタッフに理解してもらっています。

      集合写真

      スタッフ集合写真

      [Q]経営の上で大切にしていることを教えてください。

      「人々が季節を感じ、心を癒すサービスや商品作りを心がけ、地域の人々に喜びと潤いを与え、社会に貢献する」を経営理念とし、常に心に寄り添うサービスを目指しています。
      「社訓」としては下の事を掲げています。
       行動 きれいで便利な売り場作り(きちんときれいに、気を付けて)
       仲間 心くばり 言葉くばり(大切です 大事です 大丈夫ですか)
      米子市は15万足らずの小さい街ですが、“暮らしやすさ日本一”という評価をいただいています(利便性の良い街です)。ということで、ス-パーマーケットはとても重要な意味を持ってます、おかげさまで売上も、年々少しずつですがいい感じで伸びています。

      chou 東福原 アレンジ

      chou chou.fleur 東福原 ハロウィンアレンジ例

      [Q]“心に寄り添うサービス”を実践するうえで、まず取り組んだことは何でしょう?

      花屋さんは汚いと思ってました!
      私の花屋さんのイメージは、汚いところで美しいものを売っている、というイメージでした。 これを変えようと取り組み、作業場をなるべくお見せしないように心がけ、雰囲気も変えようと努力しました。以前は、「花屋さんは入りにくい」といった言葉がよく聞かれました。「何をどう注文していいのかわからない」など、ちょっとした緊張の場所だったように思います、そこで、“お花は身近な自分の生活の一部”、と思っていただけるようにするためにはどうすればよいか、いつも行く店(スーパー)にいつもそれなりの商品がある、というところからスタートしました。地域性もあり、スーパーマーケットはお客様が必ず行くところ、しかも9:00~22:00と長く開いている場所に、ちょっといい感じの花コーナーがあれば良いなと考え、仏用、自宅用、ギフト用など各店それぞれに置くように決めました。そうしたところ、だんだんとそれが当たり前になって、お客様からこちらが教えていただいたり、提案していただけたりするようになりました。商品の高さ(Cm)、バケツ、プライス位置、種類などきちんと合わせて、お客様に便利だと思っていただける、売り場作り心がけるようにしています。もちろん、掃除の徹底もその一つです。

      [Q]最後に今後の展望をお聞かせください。

      1~2人からのスタートで、売る人と、経理をする人、経営する人も同じ。社長が先生で、先生が作る人・・・これは美容室などと同じで、どこかで乗り越えて変化しないといけない。少しずつではありますが、会社らしくステップアップして、組織作りをしてます。レベルアップしながら次のステージ行きたいと思ってます。
       〇会社としてのレベルアップ(組織作り、経営スタッフ育成)
       〇独立した店舗(複合店)を作る

       

      (写真=高根純子、インタビュー・文=大矢みな )

      【Shop Data】

      社名: 株式会社 フラワーマーケット米子
      住所: 鳥取県米子市両三柳2902-5
      電話: 0859-39-0088
      HP: http://flower-market475.com/
      (株)フラワーマーケット米子